板を踏む とは ~スノーボードの難解用語を考察~

2022年1月30日日曜日

カービング スノーボード スノーボードの雑学 感覚派、理論派 技術解説

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 今回はスノーボード仲間との雑談に出てきた「板を踏む」と言う用語を考察してみたいと思います。


 スノーボードの専門用語には全く持って普通の人には何の事なのか解らない物がたくさん存在します

 昔の思い出ですがバッジテスト2級を目指していた頃にスノーボードスクールに入った際やバッジテスト後の総評で幾度も
 「もっとしっかり板を踏んで!」
 「ちゃんと板を踏まないと!」
 「まだまだ板を踏めて無いですね」
等と言われ続け頭の中がパニックになってました。

 だって、そうじゃないですか。
 スノーボードって両足をビンディングで無理やりボードに固定してその上に立ってるのですよ。
 そしたらもう常時板を踏んでいるじゃ無いですか。

 国語辞典で確認すると
 踏む
 1)足を地面につける
 2)自分の足を上下に動かす
 3)体重を掛けて足で上から押さえつける
 とされています。ならばエアで飛んでいるかお尻を付いて座っているとき以外はずっと板を踏んでるじゃないですか。
 ロングターンのココとかショートターンのあのタイミングでとかターンしている最中に更に踏めって何をどうすればいいのか全然理解出来ませんでした。
 スクールのインストラクター達もこれ又超感覚派の人達ばかりで
「踏むってどうすればいいんですか」と尋ねても雪に指で弧を描きながら
「ターンのここでギューッと踏むんですよ・・・ギューッと圧をかける」ぐらいの答えしか頂けませんでした。

 「板を踏む」とは「どの様な動作で操作なのか」は人によってそれぞれの解釈や定義の仕方が有ってそれが整理されていない事がこの混乱の要因なのではないかと推測されます。


 先日のスノーボード仲間との雑談ではカービングショートではどのタイミングで板を踏むの? と言うものでした
カービングショートで踏むタイミングの図
 黒丸が切り替えるポイントだとすると山回りで一番ボードに力が加わる赤点のポイントなのかなぁと考えるのがその人の理解。
 「板を踏む」のはターンの最大加重時のズレを抑える為の操作を行う事と解釈している例です。

 よく耳にする「カービングターンは谷から(板を)踏め!」の場合は切り替えた直後からエッジに体重を乗せてエッジグリップを確保する動作です。
 図では星印での操作を意図している例です。

 結論として

 こうして考えてみると辞典での定義では「体重を掛けて足で上から押さえつける」がスノーボードの場合一番的確なようです。
 ボード上での荷重位置を調整する、加重量、タイミングを調整する等の挙動全般が含まれます
 やはりターンしている間ってずっと板を踏んでいる事になりますね。

 スノーボード運動での動作や操作を身につけるためには正確に理解する必要が有ると思います。
 その為には取り違えが起きないような解りやすい表現でのやり取りが必要になります。
 スノーボードの上級者は多くの場合感覚派の集まりですので運良く教えてもらう機会が有って「そこでギュッと板踏んでカコッと股関節嵌めてスッと抜くんですよ!」等のアドバイスを頂いたときにも慌てずに
 この場合の踏むは〇〇をするために〇〇のタイミングで〇〇に加重する事と自分で再定義して覚えて下さい。
 もちろん突っ込んで質問出来るような関係ならば「この場合の踏むは・・・?」と直接確認させてもらいましょう。
 
 昔の私のようにそのままにして悩み続けるのはもったいないですから。


 別のスノーボード難解用語「足場を作る」「 面で滑る」の考察に関してはこちらを参照下さい。

 スノーボード技術的解説記事はこちらも参考にして下さい。




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スノーボード好きエンジニアです。 半月板断裂、肩腱板断裂も復活! スクールは引退しましたがB級インストラクターです。 スノーボード30年目に向けて記録用にブログを始めました

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