'22-23スノーボードシーズンイン直前準備 ~ビンディングの調整確認とか~

2022年12月14日水曜日

RESCUE WAX スノーボード ビンディング 技術解説

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'22-23 スノーボードシーズンイン直前準備

はじめに

 諸事情で遅れていたスノーボードのシーズンインがようやく見えてきました。
 慌てて準備をはじめています。
 準備にも様々有りますが今回はもしかすると皆さんの参考になるかもしれないスノーボード本体とビンディングのセッティング等を中心ににレポートします。

スノーボードの選択

 シーズンイン初っ端はゲレンデコンディションは余り良くない事が多いです。
 バーン上は綺麗だとしてもコース外は未だ雪も薄く土やブッシュが露出している状態がほとんどでしょう。
 身体もまだ滑走状態に馴染んで無くコースアウトする可能性は高いと考える方が無難ですね。
 そんな状況で買ったばかりの今季ニューモデルボードなどはとても怖くて使えませんよね(私は買えなかったけど・・・)、従ってもしもの場合にボードに傷が付いても心に傷が付かないような古めのボードを使うのが常套手段です。
Burton CustomX 156 2015の写真
 今回はBurton CustomX 2015年モデルの年代物をチョイスしました。

スノボードの準備

 先ずはデッキ、ソール共に知らない汚れや傷が無いか確認しながらウエスで磨きます。
 続いてエッジの状態を確認、欠けたり傷が無いかとエッジがしっかりと立っているか。
 もしエッジの先端が鈍っていたら軽くでも研磨が必要です、今回はシーズン終了時に手入れしていたので無事でした。
 (エッジ研磨に関してはこちらの記事を参照くださいスノーボード 耐水ペーパーでのサイドエッジメンテナンス)
 エッジが無事であれば残りは滑走面です。
 ホットワックスを厚塗りしていた場合はスクレーパーで剥がします。
 この板は昨シーズンにRescueWAX Super無双を施工していたのでほぼそのままで大丈夫です。
 ただ気持ちだけボアブラシを掛けてみました。
CustomXのソールブラッシングの写真
 先日知ったのですがブラッシングはどんなブラシでも強く押さえ付ける動作はダメなそうです。
 理由は押さえつけるとブラシの毛が倒れてしまって対象物に対して角度が付いてしまう為、対象物に対して垂直に接している方が表面の汚れを確実にかき出す事ができる訳ですね。
 と言う事で優しく小刻みに往復させる回数を増やしてブラッシング。
 そこそこ汚れが出てきました。

ビンディング

 今回のビンディングはBurtonのMissionです。もう年式は判らない程古いです。
Missionビンディングの写真
 バートンのビンディングはベースプレートのカバーがスナップ式で止められているのですが、私はこれを外すのが苦手です。
 何度やってもカバーそのもので無くてその表面のウレタンだけ剥がしそうになってしまい冷や汗をかきます。。。
カバーの先端の写真
 この先っちょ部分です・・・私だけなのでしょうか?

取り付け

 昨シーズンの記憶を頼りにアングルを再現しながら固定します。
 私の場合は前が21°
前アングルの写真
 後ろが6°です
後ろアングルの写真
 トゥ、ヒール間のセンターはデフォルトの中心穴です。
 ブーツなどの関係でどちらかにオフセットしている人はそれに応じた穴にずらして装着しましょう。
 続いてボード上のビンディングの位置関係を合わせます。ワイズとセットバックです。
 ボードのノーズ先端から前足のビンディングのセンターまでが56cm
セットバック、ノーズの写真
 ビンディングのセンター間の間隔が52cm
ワイズの写真
 後ろ足ビンディングセンターからボードのテール先端までが48cm
セットバックテール側の写真
 つまり156cmのボードに対してノーズ側から 56 52 48 と分割しています。
 ビンディングからノーズ間の方がビンディングからテール間よりも8cm長くなっていますが、これがセットバックと呼ばれる物です。
セットバックの図
 この差が大きい程スノーボードの直進性能が上がります。

調整

 続いて実際に使用するブーツをビンディングに乗せて装着の具合を確認します。
ブーツ、ビンディングフィッティング確認の写真
 ヒール、トゥ共にストラップを締めてみてブーツの中央でホールド出来ている事を確認します。
 ストラップが長すぎたり短すぎたりするとブーツをしっかりと保持出来なくなるのでネジ穴の位置を変更して合わせ込みます。
 そしてビンディングで重要なのがハイバックです。
 ハイバックとブーツの位置関係で大切なのはこの様にブーツとハイバックが密着している事です。
ハイバック1の写真
 ここに隙間が見られる場合はハイバックの角度調整が必要です。

 何故ここにこだわるのかと言えばビンディングのハイバックはスノーボードをヒール側に立てる為の道具だからです。
 テコの原理を応用してハイバックを押し倒す力を利用しボードを立てる物です。
 ボードを立てる事ができるとカービングターンに非常に役立ちます・・・正確にはボードを立てないとカービングターンは出来ませんね。

 そしてハイバックは向きの調整も必要です
ハイバック2の写真
 横向きのスノーボードに対してビンディングのアングルは緑の矢印方向に振られています。
 しかしこのままアングルに沿って青の矢印方向にハイバックを押してもスノーボードはヒール側に効率良く立ってくれません、ボードに対して斜め方向に力を加える事になるので当然ですよね。
 ボードに対して横方向に力を加える為には赤の矢印方向に押す必要が有りそのためにはハイバックの向きも緑枠の向きではなくて赤枠の向きに移動させる必要が有ります。
 ビンディングにはその為の調整機構も用意されています。
ハイバックのローテーション機構の写真

おわりに

 ビンディングの調整もはじめのうちはやり方も意味もよく解らずなんとなくだけになり勝ちですが自分で色々と試しているうちに徐々に理解が深まります。
 そしてその理解はきっとスノーボードの上達に繋がります。
 先ずは挑戦してみましょう。

 これで滑走準備は完了! 後はウエア類の忘れ物をしない事を祈るのみです。


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